それぞれの特徴を徹底解説!
給湯器には、オートとフルオートの2種類があります。それぞれで機能性や特徴が異なるのですが、どちらにも「オート」という名前がついているため「何が違うの?」となってしまっている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、各タイプの違いについて詳しく解説していきます。
1:各タイプの違い
では早速、各タイプの違いについて見ていきましょう。
・オート
オートの給湯器は、
・湯はり
・追い焚き
・保温
までを自動で行えます。ただし、たし湯は手動で行わなければなりません。
・フルオート
フルオートの給湯器は、
・湯はり
・追い焚き
・保温
・たし湯
などを全自動で行ってくれます。フルオートは、オートの上位互換と考えるとわかりやすいかもしれません。
タイプによって使える機能が違う?
では次に、それぞれの給湯器で使える機能について見ていきましょう。
・共通の機能
メーカーやモデルによって多少の違いはありますが、両タイプには以下のような機能が搭載されています。
・湯はり
・追い焚き
・温度自動調節
・省エネ
・タイマー
・フルオートのみに搭載されている機能
フルオートには、以下のような機能が搭載されています。
・自動追い焚き
・長時間保温
・自動学習
・時間帯別設定
・リモート操作
・配管自動洗浄
オートタイプの基本情報
では次に、オートタイプの特徴と注意点について詳しく見ていきましょう。
・特徴
オートタイプの給湯器は、フルオートに比べると費用が安いです。
そのため、コストを抑えたい方には最適といえます。
家族の人数が少ない場合や、お風呂に入るタイミングがバラバラではない場合は、オートタイプでも十分です。
・注意点
オートタイプの給湯器に、これといったデメリットはありません。
ただ、やはり機能面ではフルオートに劣ります。
そのため、
「より高性能の給湯器が欲しい」
と考えている方には向いていません。
2:フルオートタイプの基本情報
では次に、フルオートタイプの特徴と注意点について詳しく見ていきましょう。
・特徴
フルオートタイプには、自動保温をはじめとする様々な機能が搭載されています。そのため、いちいち手動で設定する必要がなく、手間やストレスを軽減しやすいです。また、配管自動洗浄機能も搭載されているため、ニオイや健康被害なども防ぎやすくなります。
・注意点
フルオートタイプの給湯器は、比較的価格が高いです。家族が多い場合や、ストレスを軽減したい場合にはおすすめですが、コストを抑えたいと考えている方にとってはデメリットが大きくなってしまうかもしれません。また、追い焚き配管の追加工事が必要になるケースもありますので、本体価格だけでなく、工事費用についても考慮することが大切です。
給湯器はオートがいい?それともフルオート?
では最後に、オートタイプの給湯器がおすすめの人と、フルオートタイプの給湯器がおすすめの人の特徴について詳しく見ていきましょう。
・オートタイプの給湯器が向いている人の特徴
オートタイプの給湯器がおすすめなのは、
・コストを抑えたい人
・最低限の機能で十分な人
・たし湯の必要性を感じていない人
です。オートタイプの給湯器でも、最低限の機能は使えますし、自動で行えるものも多いため特別こだわりがない方には最適といえます。また、フルオートに比べるとコストを抑えられるため、予算に余裕がない方や、あまりお金をかけたくない方にもピッタリです。
・フルオートタイプの給湯器が向いている人の特徴
フルオートタイプの給湯器が向いているのは、
・お風呂が大好きな人
・入浴の質を高めたい人
・家族の人数が多い人
です。フルオートは、オートに比べると機能性に優れています。学習機能によって、仕様パターンや使用時間を計算し、最も適したプランを提案してもらうこともできるため、入浴の質を高めたい方や、お風呂が大好きな方におすすめです。また、2番目以降の方も湯量や温度を気にせずにお風呂に入れるため、家族の人数が多い場合や、お風呂に入るタイミングがバラバラの場合にも最適といえるでしょう。
3:給湯器のタイプ別費用相場
先ほども解説したように、オートとフルオートでは導入にかかるコストが変わってきます。
オートの場合の費用相場は、以下の通りです。
・16号:12万円程度
・20号:12万円~35万円程度
・24号:15万円~36万円程度
一方、フルオートの場合の費用相場は以下の通りです。
・16号:13万円~15万円程度
・20号:14万円~40万円程度
・24号:18万円~40万円程度
また、これらの費用に加えて工事費が2.5万円~7万円ほどかかることが多くなっていますので、忘れずに予算に組み込んでおきましょう。
4:まとめ
給湯器には、オートとフルオートの2種類があります。フルオートは、オートの上位互換であり機能や自動で行ってくれることが増えます。ただし、その分フルオートは価格が高額になりやすく、追加の工事が必要になるケースもありますので、慎重に検討していかなければなりません。
「とにかく高性能の給湯器を選ぼう」
という安易な考えで決めてしまうと、宝の持ち腐れになったり、予算をはるかに上回る費用が発生したりする可能性が高くなりますので注意してください。