号数別の特徴や選び方を徹底解説!
給湯器を選ぶときは、価格や性能に注目することも大切ですが、号数についてもしっかりと考えていかなければなりません。とはいえ、「号数って何?」という方もたくさんいるでしょう。そこでこの記事では、給湯器の号数とは何か、号数別の特徴は何か、何を基準に号数を決めればいいのかということについて詳しく解説していきます。
1:給湯器の号数とは?
給湯器の号数とは、お湯を出す能力のことです。
具体的には、1分間に水温+25℃のお湯をどれだけ出せるかを表します。
号数が大きくなればなるほど出せるお湯の量が増えるため、家族の人数や使用するお湯の量に合わせて選んでいかなければなりません。
・号数別の特徴
では次に、家庭用の給湯器で使われる代表的な号数とその特徴について詳しく見ていきましょう。
・10号
10号の給湯器は、お湯の量がかなり少ないため、「洗い物やちょっとした家事でお湯を使いたい」という場合に適しているといえます。逆に、たくさんのお湯を使いたい場合には不向きですので、もう少し号数の大きな給湯器を選びましょう。
・16号
16号の給湯器は、一人暮らしに適したサイズといえます。というのも、16号の給湯器はお湯が1か所からしか出ません。シャワーやキッチンからもしっかりとお湯が出ますが、同時に複数の蛇口からお湯を出したい場合は不便に感じてしまうでしょう。このようなことから、同時に2か所以上でお湯を使わない一人暮らしにピッタリといえるのです。
・20号
20号の給湯器は、同時に複数の蛇口からお湯を出せます。誰かが洗い物をしていてもお風呂に入れるため、2~3人家族にピッタリといえます。ただし、水温が低くなる冬場などはお湯が出にくくなることもありますので、注意が必要です。
・24号
24号の給湯器は、家庭用としてはかなりサイズが大きく、複数の場所で同時にお湯を使えます。また、水温が低い季節でもお湯の温度が安定しやすいため、快適性を重視している方におすすめです。 ただ、24号の給湯器は4人以上で暮らしている場合など、人数が多い場合に適している給湯器であり、1人暮らしや2人暮らしの方が選んでしまうと宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。
2:給湯器の号数は何を基準に選ぶ?
では次に、給湯器の号数の正しい選び方について詳しく見ていきましょう。
・家族構成やライフスタイルで選ぶ
給湯器の号数を選ぶときは、家族構成やライフスタイルを考慮する必要があります。例えば、家族の人数が少ない場合や一人暮らしの場合は16号や20号がおすすめです。逆に、家族の人数が多い場合は、使用するお湯の量も必然的に増えるため、24号などサイズの大きい給湯器を選んだほうが良いでしょう。また、ライフスタイルによっても適した給湯器のサイズが変わります。たとえば、2人暮らしの場合でも、生活リズムがそれぞれ異なるなど、同時に複数の場所でお湯を使用することがほとんどない方は16号を選んでも問題ありません。
・使用する湯量に合わせて選ぶ
家族の人数は、給湯器の号数を選ぶ上で非常に重要な基準となります。ただ、人数だけで給湯器を決めると後悔する可能性が高くなります。例えば、家族の人数が多くても使用するお湯の量が少ない場合は、サイズが小さくても問題ありません。逆に、一人暮らしでも、使用するお湯の量が多い場合は16号ですら物足りなく感じてしまうでしょう。
3:給湯器の号数を選ぶときの注意点
では次に、給湯器の号数を選ぶときの注意点について詳しく解説していきます。
・規約や設置場所を確認する
給湯器には、屋外型や屋内型、壁掛けタイプや据え置きタイプ(床置き)など様々な種類があります。そのため、号数だけでなく設置場所やスペースについても考慮しなければなりません。特にマンションなどの場合、規約が設けられていることもありますので、事前に確認しておきましょう。
・工事に手間がかかる可能性がある
家族が増えた場合やライフスタイルが変化した場合などは、号数アップを検討する必要があります。ただ、号数アップをする場合は、別途ガス配管の太さを変える工事が必要になるケースがあり、その際は当然費用がかかります。その他に、給湯器本体の費用がかかってきますので、トータルコストについてもチェックしておいてください。
・費用が高くなる可能性がある
給湯器は、号数が大きいほど高額になります。号数が1つ上がるごとに、大体1~5万円ほど高くなることが多いため、事前に確認しておくことが大切です。ただし、ガス代についてはガスの使用状況によって変動するため、号数を上げたからといって無条件で高くなるわけではありません。
4:まとめ
給湯器を選ぶときは、号数に注目する必要があります。号数は、1分間に水温+25℃のお湯をどれだけ出せるかを表したものであり、生活の快適性に大きく影響してきます。こう聞いて、「とりあえずサイズの大きな給湯器を選んでおけば間違いないのでは?」と考える方もいますが、号数が大きくなるにつれて本体価格も上がりますので注意が必要です。購入後に後悔しないためにも、家族構成やライフスタイルに合った号数の給湯器を慎重に探していきましょう。