給湯器が正常に作動している場合、お湯を出すとリモコンに燃焼ランプが表示されます。しかし、何らかの理由によって燃焼ランプがつかなくなってしまうこともあるのです。この記事を見ている方の中にも、「急に燃焼ランプがつかなくなった」と悩んでいる方がたくさんいるでしょう。そこで今回は、給湯器の燃焼ランプがつかない原因や対処法について詳しく解説していきます。
1:給湯器の燃焼ランプってどこのこと?
給湯器の燃焼ランプとは、リモコンの温度表示の近くにある「火のマーク」のことです。燃焼ランプがついている場合は、給湯器が正常に作動しているということですので、蛇口を捻るとお湯が出ます。
2:給湯器の燃焼ランプがつかない原因と対処法
では次に、給湯器の燃焼ランプがつかない原因と対処法について詳しく見ていきましょう。
リモコン電源が入っていない
給湯器のリモコンがついていないと、燃焼ランプはつきません。「そんなことならすぐにわかるよ」という方がいるかもしれませんが、こまめに電源を切っている場合は意外と見落としがちです。燃焼ランプがつかないときは、一旦冷静になってリモコンの「電源ボタン」を押してみましょう。
流水量が少ない
燃焼ランプがつかないのは、流水量が少ないからかもしれません。というのも、給湯器はある程度お湯を出さないとバーナーが着火しないようになっています。水が滴るレベルでお湯を出している場合、燃焼ランプがつかなかったり、お湯が出なかったりする可能性が高くなります。
センサー類が故障している
給湯器は精密機器であり、内部には様々な部品や機械が取り付けられています。給湯器もしくはリモコンに取り付けられたセンサー類が何らかの不具合を起こしている場合、「お湯は出るのに燃焼ランプがつかない」という状態に陥りやすいため注意が必要です。
ガス栓・止水栓が閉まっている
燃焼ランプがつかない場合、そもそもガスが供給されていない可能性があります。「ただガス栓が閉まっているだけだった」というケースもありますが、ガスメーターに不具合が生じているケースもありますので、原因がわからない場合は業者に連絡を入れましょう。
ストレーナーが詰まっている
給湯器の給水管には、水を抜くための水抜き栓が取り付けられています。この水抜き栓のストレーナーに汚れが溜まっていると、水が流れないため、結果として燃焼ランプも付かなくなります。ストレーナーの汚れを歯ブラシなどでかき出すと、通常通り作動する可能性が高くなりますので、ぜひ一度試してみてください。
安全装置が作動している
給湯器には様々な安全装置が取り付けられています。安全装置が作動すると、ガスの供給が止まったり、給湯器の運転が緊急停止したりするため、当然燃焼ランプもつかなくなります。また、安全装置が作動した場合、自分で解除できるケースもあれば、業者に連絡を入れて点検をしてもらわなければならないケースもありますので、
「何をやっても燃焼ランプがつかない」
という場合は業者に連絡を入れて点検をしてもらいましょう。
一時的に消化しただけ
給湯器によっては、温度調節のために一時的に消化を行うものもあります。これは給湯器の機能であり、故障ではありません。ただ、一時的に消化を行った場合、燃焼ランプも一時的に消えますので事前に覚えておきましょう。しばらくすると再度自動的に点火しますが、時間が経っても燃焼ランプがつかない場合、故障している可能性がありますので注意してください。
3:何をしても給湯器の燃焼ランプがつかないときはどうする?
では次に、何をやっても給湯器の燃焼ランプがつかない場合の対処法について詳しく解説していきます。
エラーコードを確認する
給湯器の燃焼ランプがつかない場合は、リモコンにエラーコードが表示されていないかを確認してください。見慣れないコードが表示されている場合、何らかの不具合が生じている可能性が高いです。
よくあるのが、
11:点火不良
12:安全装置の作動
上記2つです。このようなコードが表示された場合、自分では対処できないことが多いため、業者に連絡を入れましょう。
業者に点検を依頼する
給湯器の燃焼ランプがつかない、あるいは点滅するというトラブルが頻繁に起こる場合は、本体やリモコンが経年劣化によって消耗していたり、部品が故障していたりする可能性が高いです。そのため、メーカーや業者に連絡を入れて、点検を行ってもらいましょう。点検にはお金がかかりますが、不具合や故障の早期発見に繋がるため、積極的に行うことをおすすめします。
4:まとめ
給湯器が正常に作動しているときは、リモコンに「火のマーク」がつきます。ただ、何らかの理由によって燃焼ランプがつかなくなってしまうこともあるのです。そんな時は、今回紹介したトラブルが起こっていないかを確認してみてください。今回紹介した原因のどれにも当てはまらない場合や、何をやっても燃焼ランプがつかない場合は、業者に連絡を入れて点検をしてもらいましょう。