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エコジョーズのドレン排水とは一体何?

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処理方法や凍結防止法を紹介!

従来のガス給湯器よりも燃焼効率が高いことで注目を集めているエコジョーズ。トータルで見たときのコスパにも優れているため、かなりおすすめです。ただ、エコジョーズを導入した場合は、お湯を作る過程で「ドレン排水」が発生します。今回は、ドレン排水とは一体何か、どうやって処理するのかということについて詳しく解説していきます。

1:エコジョーズのドレン排水とは?

ドレン排水とは、給湯器から出る水のことです。従来のガス給湯器は、200℃にも及ぶ熱を使ってお湯を作り出しており、お湯を作った後はその熱をそのまま排出していました。ただ、これは非常にもったいないことであり、

「何とか熱を再利用できないか」

という視点から生まれたのが、エコジョーズというわけです。エコジョーズは、200℃にも及ぶ熱を「二次熱交換器」という機械を通して排出しています。この過程で発生する「結露」をドレン排水と呼ぶのです。

・処理が必要な理由

ドレン排水は、酸性の水であり「下水道法」においては「汚水」に分類されます。そのため、適切な方法で処理しなければなりません。ただし、ドレン排水はエコジョーズに搭載されている「中和器」によって中和されています。このようなことから、人体に悪影響を及ぼすわけではありません。

・処理に関するルール

ドレン排水は汚水に分類されていますが、そのまま垂れ流しても法律的には問題ないです。ただし、ドレン排水が原因でカビや腐食が発生することもあります。カビや腐食が発生すると、エコジョーズが不具合を起こしたり、故障したりする可能性が高まりますので、正しい方法で処理することをおすすめします。

2:エコジョーズのドレン排水はどうやって処理する?

エコジョーズのドレン排水は、主に以下3つの方法で処理されることが多いです。

・汚水系統への排出

・排水系統への排出

・三本菅方式での排出

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

・汚水系統への排出

汚水系統への排出は、戸建て住宅やマンションなど、住宅の種類に関係なく採用されている方法です。汚水枡や雨水枡にドレン配管を伸ばし、そのままドレン排水を流します。

・排水系統への排出

マンションなどの場合、外にドレン排水を流せない場合があります。このようなときは、排水系統に排出することが多いです。ドレン排水をドレンタンクに一時的に溜めて、いっぱいになったら追い焚き配管を利用して浴室内にドレン排水を運び、同じく浴室にある排水系統に流すという仕組みです。

・三本菅方式での排出

ドレン排水を外に流すことができない場合、三本菅方式を用いることもあります。排水系統に流す場合は、追い焚き配管を利用しますが、三本菅方式の場合はドレン水専用の配管を浴室内に引き込んで排出します。ただし、三本菅方式は状況によって採用できないケースがありますので注意が必要です。

3:エコジョーズのドレン配管が凍結した場合の対処法は?

エコジョーズを使用する上で注意すべきなのが、ドレン配管の凍結です。ドレン配管が凍結すると、エコジョーズが使えなくなります。とはいえ、寒冷地に住んでいる場合は凍結してしまう可能性も十分にあります。では、仮にドレン配管が凍結してしまった場合は一体どう対処すればいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

・ぬるま湯をかける

ドレン配管が凍結してしまった場合は、解凍されるまで待つのが基本です。

とはいえ、

「今すぐお湯を使いたい」

というケースもありますよね。

そんなときは、ドレン配管にタオルを巻きつけてぬるま湯をかけましょう。その後、タオルを取って水気を拭き取ったらしばらく待ちます。基本的には、この方法で凍結は解消できるはずです。ただし、あくまでも「急ぎの場合」の対処法ですので、急ぎでない場合は自然回答を待つのがおすすめです。

・自然解凍を待つ

今紹介したように、ドレン配管が凍結した場合はぬるま湯をかけると素早く解凍できます。ただ、お湯をかけると配管に負担がかかってしまうため、基本的には自然解凍されるまで待った方が良いです。ぬるま湯のかけ方を間違えたり、熱湯をかけたりすると配管が破裂したり、ひび割れに繋がったりする可能性が高くなりますので注意しましょう。

・エコジョーズのドレン配管の凍結を防ぐコツ

では次に、エコジョーズのドレン配管の凍結を防ぐコツについて詳しく解説していきます。対処法と一緒に覚えておくことによって、凍結による二次被害のリスクを軽減できますので、ぜひ参考にしてみてください。

・保温材を巻き付ける

ドレン配管の凍結防止法として最も簡単なのは、保温材を巻き付けることです。保温材は、ドレン配管だけでなく、水道管にも使えます。また、ホームセンターで気軽に入手できますので、凍結を防ぎたいという方はぜひ購入してみてください。

・ヒーターを設置する

寒冷地に住んでいる場合は、凍結防止ヒーターを設置するのがおすすめです。ドレン配管用の凍結防止ヒーターは、

・安全性

・耐久性

に優れており、省エネ効果も高いため、徹底的に凍結を防ぎたい方に最適といえます。

4:まとめ

ドレン排水とは、エコジョーズから出てくる水のことです。垂れ流しても法律的には問題ありませんが、カビや腐食などの原因となるため、正しい方法で処理するのがおすすめです。また、ドレン排水を排出する「ドレン配管」は、凍結に注意しなければなりません。万が一凍結してしまった場合は、自然解凍されるまで待つか、すぐにお湯が必要な場合はぬるま湯をかけてみましょう。保温材やヒーターを活用することにより、ドレン配管の凍結を防ぎやすくなりますので、ぜひ活用してみてください。