給湯器を選ぶとき、最初に気になるのは本体価格や設置費用ですが、実はそれ以上に重要なのが「年間ランニングコスト」です。どれだけ本体が安くても、日々の使用でかかるガス代・電気代・メンテナンス費用などが高ければ、長期的に見てコスト負担が大きくなることもあります。
そこで今回は、国内でも高いシェアを持つパーパス製給湯器に注目。エコジョーズ搭載機種を中心に、実際の家庭で使った場合の年間ランニングコストの目安や内訳、そしてコストを抑えるための工夫などを3つの視点で解説していきます。
これから給湯器を選ぼうとしている方、あるいは買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
パーパスのエコジョーズは本当にお得?
パーパスの給湯器の中でも、省エネ性能の高い「エコジョーズ」タイプは、ガスの使用量を大幅に削減できることで知られています。従来のガス給湯器の熱効率が約80%であるのに対し、**エコジョーズは約95%**という高効率を実現しており、その差が毎月のガス代に反映されます。
例えば、4人家族で月のガス代が平均6,000円だった場合、エコジョーズに切り替えることで毎月800~1,000円程度の削減が期待でき、年間では約1万円~1.2万円の節約が可能です。特に冬場は給湯の使用頻度が高まるため、この差は家計にとって大きなメリットとなります。
また、エコジョーズタイプは都市ガス・プロパンガスどちらにも対応しており、ガス会社との契約内容によってはさらに割引が適用されることもあります。つまり、本体価格以上に日々の使用で差が出るという点が、パーパスの強みと言えるでしょう。

電気代・メンテナンス代はどのくらい?
給湯器のランニングコストには、ガス代以外にも電気代やメンテナンス費用が含まれます。パーパスのガス給湯器は瞬間式(必要なときにだけ燃焼)で、待機時の電力消費が非常に少ないのが特長です。年間の電気代は平均で1,000円〜2,000円程度と、他の家電と比べてもかなり控えめです。
また、冬場に活躍する凍結防止ヒーターも自動的に作動しますが、こちらの消費電力も抑えられており、気になるほどの負担にはなりません。仮に12月~2月に集中して使用されたとしても、月数百円程度の電気代増加に収まるケースが多いです。
メンテナンスについても、パーパスは耐久性が高く壊れにくいことに定評があります。とはいえ、10年以上使用するのであれば、**2~3年に1度の簡易点検(3,000円~5,000円程度)**をしておくと安心です。もしメーカー保証が切れていた場合に備えて、有償延長保証や点検付きパックを選ぶのも長期的なコスト管理に役立ちます。

トータルで見た年間コストと節約のコツ
では、パーパス製給湯器の年間ランニングコストを**モデルケース(4人家族/都市ガス使用)**で試算してみましょう。
- ガス代:5,500円 × 12ヶ月=66,000円
- 電気代:月150円 × 12ヶ月=1,800円
- 点検費(2年に1回):年平均2,000円換算
- 合計:年間約69,800円
この金額は、エコジョーズでない従来型の給湯器よりも年間で約10,000円前後安い水準となります。10年使えば10万円の差になる計算であり、初期費用が多少高くても、長期的にはコスパの高い選択肢になると言えます。
さらに節約したい場合は、以下のような工夫も効果的です。
- シャワー時間を短縮する(1分短縮で年間約2,000円節約)
- 夏場は湯温設定を下げる(高温→中温に変更)
- お湯張り量を家族に応じて見直す
- 追い焚きをなるべく避け、一度で入浴を済ませる
日常のちょっとした意識改革だけでも、給湯にかかるコストをさらに下げることが可能です。

まとめ
パーパス製の給湯器は、初期費用こそ一般的な水準ですが、エコジョーズによるガス代削減、電力消費の少なさ、壊れにくい構造といった要素によって、年間ランニングコストを抑えやすい製品となっています。
実際の家庭でのモデルケースでは、年間約7万円未満で快適な給湯環境を維持できるという結果となり、これは給湯器としては非常に優れた数値です。
長期的な目線で製品を選ぶなら、購入価格だけでなく日々のコストにも目を向けることが大切。その点で、パーパス製給湯器は「日々の暮らしと家計に寄り添う」存在であると言えるでしょう。
これから給湯器を導入・交換しようと考えている方は、ランニングコストも含めて比較検討し、賢い選択をしてみてください。

なお、給湯器マーケットでもレンタルサービスを展開しており、ご家庭の状況に合わせたご提案が可能です。給湯器選びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。