「給湯器が盗まれるって、ほんとにあるの?」そう思った方もいるかもしれません。でも実は近年、屋外に設置された給湯器が盗難被害に遭うケースが少しずつ増えています。知らないうちに給湯器がなくなっていた、なんて事例も報告されており、決して非現実的な話ではないのです。今回は、給湯器が狙われる理由や、その対策方法を暮らし目線でわかりやすくご紹介します。
見えにくいからこそ、気づきにくい給湯器の存在
給湯器は多くの住宅で屋外に設置されていますが、ふだん目に入ることはあまりありませんよね。とくに住宅の裏手やベランダなど、普段の生活動線から外れた場所にあると、ある日ふと「いつも通りお湯が出ない」と気づくまで何も異変に気づかないことも。新築住宅やリフォーム直後、あるいは家を留守にする期間などはとくに注意が必要です。「見えない=安心」ではなく、「見ていないから気づきにくい」ことが、リスクにもつながるのです。

なぜ給湯器が盗まれるの?意外な理由
給湯器は家電でもあり建材でもあり、実は内部に銅やアルミなどの金属が使われていて、資源価値があります。盗難目的は金属の転売や中古品としての販売などが考えられ、なかには数万円以上で取引されることもあるそうです。新品や設置直後のものはとくに“価値がある”と見なされがち。こうした事情から、一部では専門的な手口で持ち去られる被害も発生しています。もちろん確率は高くありませんが、暮らしを守るという意味では、知っておいて損のない情報です。

特別じゃなくてもできる、かんたん防犯対策
対策といっても、なにか特別な装置を買う必要はありません。まずは給湯器の周りをチェックして、見通しの悪い場所にある場合はセンサーライトを設置するだけでも効果的です。さらに「防犯ネジ」を使うと、外すのに手間がかかるため、簡単には持ち去れません。また、給湯器を設置・交換する際に、業者さんに「盗難対策も考えたいんです」と一言添えてみると、防犯を意識した設置方法や追加のアドバイスがもらえることも。プロに一緒に考えてもらうことで、安心感もアップします。

まとめ
私たちの毎日に欠かせない給湯器。ふだん意識することが少ない設備だからこそ、ちょっとした配慮で大きな安心につながります。「えっ、盗まれるの?」という驚きから始まった話も、実際には少しの工夫でしっかり対策できるということを、この記事でお伝えしたかったのです。今日、ふとしたタイミングでご自宅の給湯器の場所を確認してみてください。それが、防犯の第一歩になるかもしれません。
