給湯器の導入を検討する際、「買うか？借りるか？」で迷う方は多いのではないでしょうか。昔は給湯器＝購入という考え方が主流でしたが、近年は初期費用を抑えられる「レンタル」サービスも一般化し、選択肢が広がっています。しかし、実際にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルや住環境によって「お得かどうか」が大きく変わってきます。
この記事では、給湯器を「購入する場合」と「レンタルする場合」の違いを3つの視点から徹底的に比較。コストやトラブル対応、ライフスタイルとの相性など、リアルに考えるべきポイントを整理してご紹介します。購入とレンタル、どちらが自分にとってベストな選択なのか、ぜひ参考にしてみてください。
初期費用とランニングコストの違い
まず最初に気になるのは「費用面」での違いです。給湯器を購入する場合、一般的なガス給湯器（設置費込み）で15万～25万円程度が相場です。高性能モデルやエコジョーズ仕様になるとさらに高額になります。一方、レンタルの場合は初期費用がほぼゼロ、または数千円程度で済むのが大きなメリットです。
ただし、レンタルには毎月の使用料がかかるのがポイント。たとえば月額2,000～3,000円前後が一般的で、10年間使用すれば総額で24万～36万円に達するケースもあります。単純なトータルコストで見れば、**長期利用する場合は「購入の方が安く済む」**ことが多いのが現実です。
しかし、引っ越しやライフスタイルの変化が予想される場合には、初期費用を抑えて短期間だけ使えるレンタルが有利になることも。費用だけで判断せず、ライフプランと照らし合わせて考えることが重要です。
故障・修理時の対応の違い
次に注目すべきなのが、トラブル対応の安心感です。購入した場合、メーカー保証（通常は1～2年）が切れた後の修理費用は自己負担となり、故障のたびに数千円～数万円の費用が発生する可能性があります。加えて、業者を探して修理を依頼する手間もかかります。
一方、レンタルの場合はほとんどのサービスで修理・メンテナンス費用が月額料金に含まれており、突然の故障にも無償で対応してくれるのが大きなメリット。交換部品代や出張料がかからず、電話一本で手配が完了するため、トラブル時のストレスが少ないのが魅力です。
特に寒冷地など、冬場に故障すると大問題になる地域では、対応のスピードや費用の透明性が安心感につながります。「壊れたときの出費や対応が心配」という方には、レンタルの方がリスクが少なくおすすめです。
ライフスタイルや住居形態との相性
購入とレンタル、どちらが向いているかは住んでいる家や暮らし方によっても異なります。たとえば、持ち家で長期間住み続ける予定がある方なら、購入して10年～15年使うのが合理的です。一方で、賃貸物件や社宅、一時的な住まいである場合は、撤去の手間や買い替えの必要がないレンタルの方が手軽です。
また、高齢の方や一人暮らしの方にとっては、面倒なメンテナンスや故障対応を丸ごと業者に任せられるという点で、レンタルの利便性は非常に大きな魅力になります。さらに、家族構成が変わる可能性がある若い家庭なども、柔軟に機種を変えられるレンタルのメリットを活かすことができるでしょう。
逆に、DIYや設備管理に慣れている人、多少のトラブルには自分で対処できる人であれば、初期投資をして購入したほうが長い目で見て得になるケースも少なくありません。
まとめ
給湯器の「購入」と「レンタル」、どちらが得かは一概には決められません。それぞれにメリット・デメリットがあり、生活スタイルや今後の住まい方によって最適解が異なるのが現実です。
✔ 長く使い続けるつもりで、費用を抑えたい → 購入が有利
✔ 初期費用を抑えたい、急な故障が不安 → レンタルが安心
✔ 転居の可能性がある、メンテナンスが面倒 → レンタル向き
✔ 持ち家でトータルコストを重視 → 購入向き
このように、ご自身やご家庭の状況に合わせて、最も負担が少なく、快適に使える選択をしてみてください。給湯器は毎日の生活を支える存在だからこそ、「どっちが得か」ではなく、**「どっちが自分に合っているか」**で選ぶのが正解です。
なお、給湯器マーケットでもレンタルサービスを展開しており、ご家庭の状況に合わせたご提案が可能です。給湯器選びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。